「板倉造り」の家ができるまで④ 梁(はり)・桁(けた)など
2017/11/07村木建築工房の家づくり
4寸(約12cm)角のヒノキ柱にある縦溝。この溝に厚さ1寸(約3cm)のスギ厚板を落とし込みながら、柱と梁(はり)を接合したり、柱の頂部を桁(けた)でつないだりしていきます。
梁(はり)、桁(けた)はどちらも柱の上に横に渡す部材です。
梁は棟木と直角に、桁は棟木と平行に渡されます。
■地震に強い接合方法
村木建築工房では、木と木をつなぐ部分に、地震に強い接合方法を採用しています。
梁(はり)などの太さをしっかりと保っています。つまり、梁(はり)などの間隔・長さに応じた適切な断面寸法を確保しています。
また、以前もご紹介したように、すべての柱に4寸(約12cm)角以上のヒノキの無垢材を使用。2階建て以上の木造住宅では、土台から軒まで通った継ぎ目のない「通し柱」を使い、耐震性を高めています。
■村木建築工房の家は「耐震等級3」
このように、耐震性に影響する1つひとつのポイントを厳しい目でチェックしていった結果、村木建築工房の家は、「耐震等級3」の強さを実現しています。
「耐震等級」とは、国の住宅性能表示制度に定められているもので、柱や梁(はり)、主要な壁、基礎などの構造躯体の強さを評価し、地震の力の作用がどれくらい大きくなるまで、傷を受けたり壊れたりしないかを1~3の等級によって表示しています。
「耐震等級3」は、「極めてまれに(数百年に1度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度」とされています。
★村木建築工房「板倉造り」の家
http://www.muraki-k.jp/index/concept/itakura.html