村木建築工房の村木幹直です。最近は平屋が人気で、私たちもここ数年、平屋の家づくりを多数手がけています。少し前までは、平屋というとご夫婦が老後に「終の棲家」として建てる家……というイメージがありましたが、最近ではファミリー世代も平屋を希望するケースが増えてきました。

そこで今回は、働き盛りのご夫婦がアクティブに暮らす平屋の実例をご紹介します。

通常の木造住宅の約3倍もの木材を使って家を建てる「板倉造り」で、緑豊かな郊外に平屋の家を実現したSさんご夫婦。「僕たちは、工務店選びのときに建物の『におい』をポイントに検討したんです。『村木建築工房』さんの『板倉の家』は、家中が木の香りでいっぱいだったので、体にやさしい家だなと確信して家づくりをお願いしました」とご主人。

完成したご新居は、片流れの屋根とダークグリーンの外壁が緑の風景とマッチして、避暑地のコテージのような佇まいです。

勾配天井が開放的なLDKは、まさに「杉づくし」の空間。床には圧熱加工で「浮造り（うづくり）」のように木目を浮き立たせた杉板を使用しました。天井も杉板張りで、壁の一部には「板倉造り」ならではの杉板の壁が調湿性や保温性を発揮します。

階段を上がり下りしないでワンフロアで生活できる平屋の間取りは、家事や移動がラクにできるだけでなく、内と外の距離が縮まって、アクティブなご夫妻のライフスタイルにぴったり。どの部屋も目の前に庭が広がり、開放感を満喫できます。

さらに、板倉造りに加えてZEHと高性能な24時間換気システムを採用し、常に適切な温度と湿度をキープ。室内の温度差も無く、クリーンな空気が家中を満たします。

大好きな木の香りと温もりに包まれて、スマート＆ウェルネスなマイホームを実現したSさん夫妻。「いずれは犬を飼えるように、広い芝生の庭を造りたいです」、「庭ができたら、その次は家庭菜園」、「それにレンガ製のかまどを造って、新しいご近所仲間とピザ作りをしたいな」……と、これからの暮らしに次々と夢が膨らむお2人。5年後、10年後の暮らしを拝見するのが楽しみです。

次回は、平屋の家づくりのポイントについてお伝えします♪

どうぞお楽しみに！