SDGsへの取り組み
-家の造り手を絶やさないために-
代表
村木の想い
大工として40年以上、建築の仕事に携わってきましたが、この大工という仕事はとても面白く、やりがいがあり、これからも必要とされる素晴らしい仕事だと心から想っています。
しかし、職人界隈でも高齢化がどんどんと進み、そこに若い世代で建築業界を志す人が減ってしまっていることも相まって、大工の担い手は減る一方です。
私はこの大工という仕事をいつまでも絶やさずに残していくためにも、まずは若いうちから建築に触れて楽しさを感じてほしいと考えています。また大工を志す若者たちには、私たちが培ってきた技術を惜しみなく伝えていきたいと考えています。
そのために、学校や工務店協会など様々な団体とも手を組みながら、大工職人の育成に尽力しています。
日本を取り巻く、大工不足という深刻な社会問題
日本の少子高齢化における大工の担い手不足は、予想以上に深刻な問題です。
日本全国で2020年時には約30万人弱だった大工職数は、2030年には20万人を割る見込みであり、2060年には高齢者を除けば確実に5万人を切る見込みとなっています。
現在、日本全国で住宅は約6,000万戸もあると言われています。
我々が仕事をしている静岡県西部も同様に、急激な大工減少に追われています。
静岡県西部では、2023年の予測ですでに、大工が1,200名に対して住宅は420,000棟。
1年で1人の大工が350棟のリフォーム工事を抱える計算です。
2035年には、大工1人あたりが600世帯の住宅を対応しない限り、住宅のメンテナンスが追い付かない計算です。
浜松・磐田市の大工就業者状況
静岡木の家ネットワークに所属する木材業者と関わりのある大工就業者数(現状”職人”として働いている従事者)を調べました。
現状は20代の就業者が極端に少ないことが問題です。専門学校に進む若年者も多く、10代では従事者がほぼいません。とはいえ、専門学校の卒業生で大工になる方も近年では減少しており、今年度に就業する方は数名。転職者を除いて予測してみると、大工の数は無効20年で半減してしまうことになると考えています。
若年層に対する大工育成事業は急務であると言えるでしょう。
あまりに非現実的な計算ですが、これが現実に起こってしまっています。
こんな状況の中で、ハウスメーカーや工務店やアフターサポートや保証を手厚くつけたところで、作業する職人がいなければ、どう対応するのでしょうか。
その保証内容はどこまで信用できるのでしょうか。
我々工務店の仕事は家守です。目先の家を建てることだけでなく、家を先々まで守っていくことを考えなければなりません。そのためにはいつまでも家を丁寧にメンテナンスしてくれる、腕の良い職人の存在が必要不可欠です。
このような現実に直面している現代だからこそ、少しでも建築の楽しさに触れ大工という仕事を志す、優秀な職人を未来に排出していきたいと願い、私たちは大工育成のため、様々な取り組みを行っています。
村木建築工房の考え方と目指すこと
大工育成についての考え方
- 人とモノを繋ぐ=モノを作る楽しさを知ってほしい
- 設計や現場監督においても、基礎技術を取得し、全工程がわかっている人間が望ましい
- 建築を通じて、地域に愛され、地域の役に立つ人材を育てたい
- 家づくりに関わる人をもっと育てたい
大工育成で目指すこと
- 大工人口を増やす
- 入職者を増やす
- 離職率を減らす
- 育成の仕組みを作る
- 労働環境を正しく整備する
- 正しい人事評価と給与反映の仕組みを作る
大工育成のための
具体的な活動
メディアにも取り上げられました
ウィンディニュース:さんちょく!
新建ハウジング
その他のSDGsへの取り組み
環境・社会に向けた
4つの取り組み
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