断熱材まで自然素材の家
木楽の家

断熱材まで自然素材の家

工期 6ヶ月
延床面積 115.92㎡
家族構成 夫婦
間取り 4LDK
素材 床:天然杉
天井:天然杉
壁:オガファーザー
構造・仕様 長期優良住宅

地球温暖化による気候変動で、夏の暑さや冬の寒さが年々厳しくなっています。そのため、私たちがこれからもずっと快適に、そして健康に暮らすには、住まいの断熱性と気密性をもっと高める必要があります。堅くなってしまいましたが、そんな未来仕様の高機能な住まいが今回の「断熱材まで自然素材の家」です。

こちらの住まいで使用した断熱材はなんと自然素材!各国の多くの建築家たちが「未来の断熱材」として積極採用している木質断熱材「シュタイコ」です。木の繊維(ウッドファイバー)を原料に用いた断熱材で、熱をため込む「熱容量」の数値が高く、寒さだけでなく暑い日差しからも室内の適温を守ることができます。透湿性が高いため結露の心配がないのも優秀ですね!

1階の床には圧熱加工を施した杉の無垢材を採用。圧熱加工を施すと、木目の美しさがいっそう際立つだけでなく、傷や汚れもつきにくくなります。天井や腰壁にも杉の無垢材を用い、木の香りに包まれた心地よい空間が実現しました。壁は紙質の壁紙・オガファーザー+漆喰仕上げで、体に優しい空間が実現しました。

リビングの南側には障子戸で仕切れる広縁型のランドリーを設置。日当たりが良いので洗濯物が良く乾くだけでなく、来客時には障子戸を閉めて隠すこともできます。障子の上には格子の欄間を設けてあり、通気や採光も十分に行えます。欄干の格子は入ってくる光をやわらげ、視界を確保しつつプライバシーを守る場所にはもってこいのアイデアです。

小上がりの和室スペースには掘り炬燵式カウンター。読書や作業に疲れたらごろんと横になるのも自由です。ゆったりできる工夫がそこかしこに。造作の家具も随所に設けており、暮らしやすさを追求した造りになっています。

ダイニングの向こう、部屋のコーナー部分に設えたカウンターで子供たちが宿題を進める姿が想像できます。分からない問題はすぐにママに聞ける距離感がいいですね。

キッチンからの視界は窓を通して外へ。開放感を感じるデザインにすると、家事の窮屈なイメージは一気に払拭されます。明るい場所だからこそ、気持ちが前向きになります。

玄関の奥を見るとシューズクローク、コートを掛けるハンガーラック…これでもかと収納が。運気を呼び込むとも言われる玄関ですが、スピリチュアルな面はさておき、明るくきれいなお宅には好感が持てますよね。すっと片付くので急な来客でも慌てなくてよいのがうれしいです。

壁紙を変化させることで単調になりがちなナチュラルモダンデザインにアクセントを加えることができます。質感もしっかりと考えてマットな風合いの壁紙にしてみました。

子供たちの使うおもちゃや本はどんどん増えていきます。片端から捨ててもいいのですが、思い出としてしばらく保管しておくことを考えると、とにかく収納は多いほど安心です。板張りが湿気を調整してくれます。

採用しているマーベックスの全熱交換型換気システム「澄家Eco」は、給気と排気を機械で制御するため、計画的な自動換気が可能です。暖まった空気を排気する時に、熱と水分(湿気)だけを取り出し、それを外から取り入れた新鮮な空気に移します。そのため、年中クリーンで快適な室温を保ち、すべての部屋はほぼ均一な適温に。もちろん、花粉やPM2.5などの侵入を防ぐこともできます。冬場の水回りも寒くありません。

かつての古き良き日本家屋の縁側のような「中でもなく、外でもない」空間。この住まいの象徴的なスペースです。古き良き、を取り入れつつ、最新の設備で快適さを追求するのが村木建築工房の住まいづくりです。あなたも縁側で日向ぼっこをして過ごしませんか?

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