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2026.05.14 建築現場日記

【古民家再生】職人の手仕事。継手・仕口でつながる伝統の技

上棟作業は順調に進み、家の骨組みがより細部まで組み上がってきました。
今回注目していただきたいのは、木と木が重なり合う「接合部」です。

現代の家づくりでは、多くの場所が金物で補強されますが、古民家リノベーションでは木そのものを複雑に削り出し、パズルのように噛み合わせる「継手(つぎて)」や「仕口(しぐち)」という伝統技法が随所に光ります。

「コン、コン、コン」と現場に響く、木を叩く心地よい音。
熟練の大工がミリ単位の狂いもなく加工した部材同士が、吸い付くようにピタリと収まる瞬間は、見ていて鳥肌が立つほどの美しさです。

木には一本一本、曲がりや強さといった「個性」があります。
その個性を読み解き、どの木をどこに、どう組み合わせるか。それは機械にはできない、職人の経験と感性が問われる世界です。

「100年経ってもびくともしないように」 そんな想いを込めて一箇所ずつ丁寧に組み上げられた接合部は、これから何十年、何百年の月日をかけて、さらに強固に馴染んでいきます。

表面を仕上げてしまえば隠れてしまう場所ですが、この「見えない手仕事」こそが、住まいの本当の強さと品格を支えているのです。

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