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2026.06.15 建築現場日記

【古民家再生】「古民家は寒い」を過去にする。職人の技が試される緊張の気密検査

進行中の古民家再生プロジェクト。 大工たちの手によって着々と工事が進む現場ですが、先日、これまでの丁寧な手仕事の成果が“数値”として現れる、とても重要な検査が行われました。

それが、「気密検査(気密測定)」です。

なぜ、古民家再生で「気密」が大切なのか?

「古いお家はすきま風が多くて寒い」 そんなイメージをお持ちの方は多いと思います。実際、昔ながらの伝統工法で建てられた古民家は、あえて風が通り抜けるよう作られていることも多く、現代の基準から見るとどうしても「寒さ」が最大の弱点になってしまいます。

せっかく思い出の詰まった大切な住まいを再生するなら、歴史ある佇まいはそのままに、冬は暖かく夏は涼しく過ごせる「快適性」を絶対に届けたい。

そのためには、お家全体の「隙間」をなくす「気密(きみつ)」の確保が欠かせないのです。

職人たちの手仕事が試される、緊張の瞬間

気密検査では、建物に専用の大きな送風機を取り付け、家の中の空気を一気に吸い出して「家全体にどれくらいの隙間があるか」をミリ単位で測定します。

実は、新築住宅よりも、この「古民家リノベーション」での気密確保のほうがはるかに難易度が高いのです。

なぜなら、88年という歳月を重ねてきた古い柱や梁(はり)は、一本一本にわずかな歪みやクセがあるから。まっすぐな既製品を組み立てるのとは訳が違います。

大工が一本一本の古い木材とじっくり向き合い、どこに隙間ができやすいかを見極めながら、気密資材を細かく、丁寧に施していく。今回の検査は、まさにそんな職人たちの「目に見えない努力と技術」がダイレクトに試される、現場全体がピリッと引き締まる瞬間でした。

「古材の味わい」と「現代の快適さ」を両立するために

結果は……見事、古いお家とは思えないほどの素晴らしい数値をマークし、検査は無事にクリアとなりました!

測定してくれた専門業者の方からもお褒めの言葉をいただき、立ち会ったスタッフ一同、ホッと胸をなでおろすと同時に、改めて自慢の職人たちの腕の良さに誇らしい気持ちになりました。

これで、「昔ながらの落ち着く空間」でありながら、「魔法瓶のようにしっかりと温度を保つ快適な住まい」になるための確かな土台が整いました。

一歩一歩、安心して暮らせる住まいへ

目に見える華やかな内装工事もワクワクしますが、こうして「完成すると見えなくなってしまう場所」にどれだけ手間を惜しまず、誠実に向き合えるか。それが、これから何十年と安心して心地よく暮らせる家づくりにつながると私たちは信じています。

一歩一歩、理想の住まいへと近づいている古民家再生プロジェクト。 次回も、職人たちのこだわりが詰まった現場の様子をお届けします。どうぞお楽しみに!

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