【古民家再生】築110年の記憶を紡ぐ。これからの暮らしに寄り添う快適な平屋の古民家再生
今回は、私たちの施工事例紹介の第2弾をお届けします。 ご紹介するのは、大正元年に建てられた築110年の純和風住宅を、これからの暮らしに合わせて大胆に生まれ変わらせた「古民家再生プロジェクト」です。
お施主様がこれからの暮らしを安心して、そして豊かに満喫できるように一新した住まいのストーリーを、見どころとともにご紹介します。

「2階建ての大きな和風住宅」から「暮らしやすい平屋」へ
リノベーションの対象となった旧宅は、庭に面して二棟の建物が縁側でつながった、とても立派な純和風住宅でした。しかし、築110年という歳月を経て老朽化が進み、「冬の厳しい隙間風」や「耐震性への大きな不安」にお施主様は悩まされていました。
そこで私たちは、使う予定のなかった2階部分をなくす「減築(げんちく)」を提案。 ワンフロアで安全・便利に、かつコンパクトに暮らせる「平屋の家」へと刷新する計画がスタートしました。
解体して建物をスケルトン(骨組み)の状態にしてみると、当時の大工職人の素晴らしい技術にも遭遇しました。なんと、土台には頑丈なクリ材が使われており、基礎となる「束石(つかいし)」の凹凸に合わせて曲線的に加工されていたのです。110年前の職人の心意気に深く感激しながら、現代の職人たちがバトンを受け継ぎました。
新旧が融合する、古材の情緒を愉しむLDK
新しくなったLDKの主役は、なんといっても天井に堂々と渡る既存の「梁(はり)」や天井板です。丁寧に洗浄し、修復と塗装を施して再利用しました。
かつては畳敷きのお座敷だった空間が、今ではサラリとした素足が心地よい板張りの大空間へ。室内を一望できる対面キッチンの正面には、家族代々の歴史を物語る自慢の庭景色が広がります。
さらに、玄関ホールの正面ではケヤキの大黒柱が圧倒的な存在感で家族やゲストを迎えてくれます。

五感で癒される、徹底的な「自然素材」へのこだわり
村木建築工房が大切にしている「体にやさしい家づくり」を、この古民家再生でも全面に表現しました。
- 床: 節のない上質なヒノキを贅沢に採用。
- 天井・腰壁: 美しいスギの木肌。
- 壁: すべての部屋に純白の漆喰(しっくい)塗り。
ドアを開けた瞬間に広がる純度の高い木の香りは、毎日の暮らしに極上の安らぎをもたらしてくれます。和室には、旧宅から大切に受け継いだアンティーク金庫や既存の建具を馴染ませ、新旧が美しく融和する空間に仕上げました。

見た目はクラシック、中身は「最高峰の現代スペック」
古民家の最大の弱点だった「寒さ」と「耐震性」も、現代のテクノロジーで根本から解決しています。
建物をスケルトンにした段階でベタ基礎をしっかりと施工し、耐震補強金具を各所に設置。これにより、大地震への備えも万全な「耐震等級3相当」の頑強な住まいへ生まれ変わりました。
また、断熱材には木の繊維を原料としたドイツ発の木質断熱材「シュタイコ」を壁・天井に採用。熱をため込む力が非常に高いため、魔法瓶のように夏は涼しく、冬は暖かい年中快適なエコハウスを実現しています。

これからの暮らしに寄り添う「回遊動線」
広いお家でも億劫に感じることなく、スムーズに暮らせるよう、間取りにも工夫を凝らしました。 玄関、LDK、和室、主寝室、そして水回りをぐるりと結ぶ「回遊動線」を確保。特に主寝室のすぐ近くに水回りと衣類用の納戸を配置したことで、家事や移動の負担を最小限に抑えています。
110年の歴史と、職人の技、そして現代の快適性がひとつになった今回の古民家再生。 お施主様の想いと私たちのこだわりが詰まった、本当に素晴らしいお住まいが完成しました。

目に見える華やかな内装の美しさだけでなく、完成すると見えなくなってしまう基礎や断熱、構造の補強にどれだけ手間を惜しまず、誠実に向き合えるか。それこそが、これから何十年とお施主様が安心して心地よく暮らせる住まいづくりの土台になると、私たち村木建築工房は信じています。

「今の暮らしに合わせたリフォームをしたいけれど、古い家だからと諦めている」「冬の寒さをどうにかしたい」など、住まいに関するお悩みや疑問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。あなたとご家族のこれからの暮らしに寄り添う住まいを、私たちと一緒にカタチにしてみませんか?

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