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2026.07.02 建築現場日記

【古民家再生】伝統の陰影美。端正な杉の横張りと深い軒が描く、現代に甦る古民家の風格

進行中の古民家再生プロジェクト 。 現場では、お家の第一印象を決める「外観・外壁」の工事が着々と進められています 。

長きにわたりこの地で歴史を重ねてきたこのお住まいは、日本の伝統建築ならではの重厚な佇まいが魅力です 。今回の再生工事では、その失われつつある美しい意匠(デザイン)を大切に守りながら、現代の街並みにも美しく映える、風格ある外観へと生まれ変わらせています 。

今回は、大工の手仕事が生み出す外観の見どころをご紹介します。

職人の手仕事が光る、美しい杉板の横張り

今回の外壁の大きな見どころの一つが、職人が1枚ずつ丁寧に横方向に重ねて張り上げた「スギの板張り」です

この木目が活きる濃い色目に着色されたスギの板壁は、日本の風景に自然と溶け込みながらも、お家全体をどっしりと力強く引き締めてくれます 。横に走る端正なラインが重なり合うことで、壁面に美しい陰影が生まれ、古民家らしい深い落ち着きを醸し出しています 。

現在は、これから施工される塗り壁との組み合わせを待つ段階。木が持つ本来の温かみと職人の緻密な手仕事が、現場に豊かな表情を与えています 。

陽射しをコントロールする「深い軒(のき)」の優しさ

もう一つの主役は、大きく前に張り出した「深い軒(のき)」です

この深い軒が作り出す濃い影(陰影美)こそが、日本家屋の力強さと落ち着きを演出してくれます 。しかし、魅力は見た目の美しさだけではありません。

  • 夏の日射しを遮る: 太陽高度の高い夏場は、強い直射日光が室内に振り込むのを遮り、お家の中を涼しく保ちます。
  • 雨から建物を守る: 豊かな軒はお家の外壁や窓を雨風から守り、建物の耐久性を高める重要な役割を果たしています。

昔ながらの設計手法には、現代のパッシブデザイン(自然エネルギーを活かす設計)に通じる、暮らしを快適にするための確かな理由があるのです。

見えなくなってしまう場所への誠実さ

村木建築工房が大切にしているのは、こうした目に見える意匠の美しさだけではありません。

この美しい外壁の裏側には、大地震の揺れにもしっかりと耐えるための強固な耐震補強や、現代の厳しい断熱基準をクリアするための高性能な断熱施工(木質断熱材「シュタイコ」など)が隙間なく施されています

「これまでの歴史が紡いできた情緒」をそのままに、「これから何十年と安心して暮らせる現代のスペック」を両立させる 。それこそが、私たちが目指す古民家再生のカタチです

一歩一歩、完成へと近づいている古民家再生プロジェクト 。 次回も、職人たちのこだわりが詰まった現場の様子をお届けします。どうぞお楽しみに!

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