【古民家再生】受け継いだ実家は直せるか。建物のコンディションを見極めるポイント
「親から受け継いだ大切な実家。かなり古くなっているけれど、リフォームしてこれからも住み続けることはできるのだろうか……?」
そんな疑問や不安をお持ちの方はきっと多いのではないでしょうか。
進行中の古民家再生プロジェクトでも、最初の一歩は建物の状態を正しく知る「建物調査」から始まりました。
今回は、古いお家や古民家が「直せるかどうか」をプロが見極める際、現場で特にどこをチェックしているのか、重要なコンディションのポイントをご紹介します。

ポイント①:お家の寿命を左右する「基礎」と「土台」
まず真っ先に確認するのが、建物を足元から支えている「基礎」と「土台」の状態です。
昔ながらの日本家屋では、地面に並べた大きな石(束石)の上に直接柱を立てる工法が主流でした。私たちは現場に入ると、床下に潜ったり骨組みを露出させたりして、土台の木材が湿気で腐食していないか、シロアリの被害に遭っていないかを細かくチェックします。
もし一部に傷みがあっても、現代の職人の手仕事によって、傷んだ部分だけを綺麗に差し替える「根継ぎ(ねつぎ)」という伝統技術を用いて修復することが可能です。骨組みの芯がしっかりしていれば、お家は十分に甦ります。

ポイント②:歴史を重ねた「柱や梁」の傾きと歪み
長い年月を重ねてきた建物は、少しずつ柱が傾いたり、梁(はり)が歪んだりしているのが自然な姿です。
しかし、その傾きが「建物の構造自体を脅かすものなのか」、それとも「木材が馴染んで落ち着いたものなのか」を見極める必要があります。
私たちはレーザーなどの専門機具を使って建物の傾きを数値化し、どの方向にどれだけの力がかかっているかを正確に把握します。その歪みに合わせて、これからの大地震にもビクともしない頑強な「耐震補強」の計画を立てていくのです。
ポイント③:雨漏りの履歴と「屋根」の状態
どれだけ立派な柱や梁があっても、雨漏りを長年放置されて木材が芯まで腐ってしまっていては、再生の難易度が大きく上がってしまいます。
そのため、天井裏にシミがないか、屋根瓦がズレて隙間ができていないかを念入りに調査します。
先日のブログでもご紹介した通り、屋根をしっかりと葺き替え、職人の手仕事で瓦をピタリとおさめることで、これからの雨風からお家を守る確かな安心感を創り出すことができます。
「諦める前」に、まずはプロの目で見極めること

古いお家を見ると「もうダメかもしれない」と思ってしまうかもしれませんが、日本の伝統工法で建てられた家は、驚くほどタフで、手を入れることで何度でも呼吸を吹き返すように設計されています。
大切なのは、見た目の古さで諦めてしまう前に、構造やコンディションの「本当の状態」をプロの目できちんと見極めることです。
村木建築工房では、受け継いだ大切な住まいの歴史を守りながら、現代の基準で安心して快適に暮らせる住まいへと再生するお手伝いをしています。
「我が家はどうだろう?」と気になった方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
一歩一歩、完成へと近づいている古民家再生プロジェクト。 次回も、職人たちのこだわりが詰まった現場の様子をお届けします。どうぞお楽しみに!

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