【古民家再生】ダイナミックな構造美。古い梁と天井板をそのまま見せる、職人の現物合わせ
進行中の古民家再生プロジェクト。
現場では、外まわりの工事と並行して、屋内の骨組みを整える「大工工事」がダイナミックに進んでいます。
古民家再生の醍醐味といえば、なんといっても長い歳月を重ねてきた木材が放つ、圧倒的な存在感と美しさです。今回は、解体を経て姿を現した、お家の歴史を象徴する「梁(はり)」をそのまま活かす大工の職人技をご紹介します。

先人の遺した美をそのまま天井に活かす
お写真をぜひご覧ください。頭上を横切る深く色付いた見事な梁と、その上にきれいに並ぶ天井板が、お部屋全体に言葉にできないほどの情緒と風格を与えています。
今回の計画では、これらを天井裏に隠してしまうのではなく、あえて室内にダイレクトに見せる「あらわし」のデザインを採用しました。
長い年月、この家を支え続けてきた木材は、ただそこに あるだけで、新築には決して出せない唯一無二の落ち着きを醸し出してくれます。かつてこの家を建てた先人の美意識が、時を超えて現代の暮らしの主役へと甦る瞬間です。

新旧の木材をピタリと馴染ませる、大工の「現物合わせ」
しかし、古い梁や天井板をそのまま見せる空間づくりは、大工職人にとって非常に難易度の高い仕事です。
何世代もの時間を経て少しずつ歪みや個性の出ている古い骨組みに対して、現代の新しいサッシや柱、壁の基礎となる木材を、隙間なく綺麗に組み合わせていかなければなりません。
機械でまっすぐにカットされた既製品を組み立てるのとは異なり、大工は一本一本の古い木材のクセを手で触って見極め、ノミやカンナを使って現場でミリ単位の微調整を重ねながら、ピタリとおさめていきます。新旧の木材がまるで最初からひとつの家族だったかのように美しく融和している背景には、こうした職人たちの目に見えない丁寧な手仕事があります。
守り手としての手仕事が、これからの安心を支える
村木建築工房が大切にしているのは、こうした目に見える美しさだけではありません。
この美しい天井や梁の周囲には、大地震への備えも万全にするための強固な耐震補強金具がしっかりと施されています。古き良き佇まいを大切に残しながら、現代の基準で安心して永く暮らせる確かな強さを創り出すこと。それこそが、私たちの誇る大工仕事です。
一歩一歩、完成へと近づいている古民家再生プロジェクト。 これからどんなお部屋に仕上がっていくのか、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

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