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2026.07.27 建築現場日記

【古民家再生】壁の寿命を決める舞台裏。古民家の外観を強固に守る「下地塗り」の重要性

大工たちの手によって強固な骨組みと現代の高性能な断熱が施された現場では、工事がいよいよ外回りの「左官(さかん)工事」へと進んでいます。

お写真を見ると、青空のもとで職人さんが壁に向き合っているリアルな様子が伝わってきますね。

一見するともう最終段階のように見えるかもしれませんが、実はこれはまだ「下地塗り(中塗り)」の段階。今回は、お家が完成すると完全に見えなくなってしまう、だけど外壁の寿命を左右する最も重要な左官の舞台裏をご紹介します。

なぜ、左官工事は「下地」が命なのか?

浜松市や袋井市周辺で古民家リノベーションをご検討中の方から、「塗り壁は将来的にひび割れ(クラック)や剥がれが心配」という声をいただくことがあります。

その心配を完全に解消するために不可欠なのが、この丁寧な「下地塗り」のプロセスです。

最終的に仕上げる美しい漆喰(しっくい)の層をしっかりと壁面に密着させ、何十年経ってもビクともしない頑丈な外壁にするためには、このベースとなる下地がどれだけ均一で強固に塗られているかが全てを決まります。

工場で作られたサイディング(外壁パネル)を張り合わせるのとは違い、職人が一塗り一塗り、手作業で壁の凹凸を無くし、均一な厚みで平滑な下地を作っていく作業は、まさに熟練の感覚だけが頼りの職人技です。

隠れてしまう場所にこそ、職人のプライドが宿る

この下地塗りのあと、しっかりと時間をかけて乾燥させ、さらに仕上げの塗り工程へと進んでいきます。つまり、今職人さんが汗を流して美しく塗り上げているこのグレーの下地は、完成時には完全に隠れて見えなくなってしまいます。

ですが、大工仕事の構造補強と同じように、「完成したら目に見えなくなる場所にこそ、どれだけ手間を惜しまず誠実に向き合えるか」

これこそが、これから先も何十年とお施主様がメンテナンスの不安なく、安心して快適に暮らせる住まいの本当の土台になると、私たちは信じています。

伝統の佇まいを、現代の安心とともに次の世代へ

2階建てから暮らしやすい平屋へと減築し、耐震性や断熱性を最新スペックへと引き上げた今回のプロジェクト。

見えない部分でしっかりと家族の安全と快適性を守り、外まわりも職人たちの手仕事によって一歩ずつ、かつて家族を見守ってきた美しい日本の佇まいへと甦りつつあります。

「今の暮らしに合わせたリフォームをしたいけれど、古い家だからと諦めている」「冬の寒さをどうにかしたい」など、住まいに関するお悩みや疑問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。あなたとご家族のこれからの暮らしに寄り添う住まいを、私たちと一緒にカタチにしてみませんか?

この下地がしっかり乾いたあと、いよいよ美しい仕上げの表情が見られるようになります。
次回も現場のリアルな進捗をお届けします。どうぞお楽しみに!

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