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2026.08.20 建築現場日記

【古民家再生】ケヤキの大黒柱が22本そびえる。伝統古材と現代性能が融合した「令和の民家」

現在現場が進んでいる古民家再生プロジェクトですが、今回はその一環として、村木建築工房が過去に手掛けた象徴的な施工実例をご紹介します。

漆喰塗りの白い外壁に、重厚な屋根と深みのある木肌が映える圧巻の佇まい。 浜松市中央区(旧東区)中郡町に完成した、村木建築工房の技術と情熱の結晶とも言える「古民家再生住宅(新築)」のお住まいです

実はこちらは、お施主様が長年にわたってコツコツと収集されてきた貴重な古材や古道具を、新築住宅の構造や意匠として贅沢に再利用した一邸。一歩足を踏み入れると、まるで歴史ある老舗旅館や博物館に訪れたかのような、重厚で心地よい空間が広がっています。

今回のプロジェクトにも通じる「古材の見極め」や「職人の手仕事」が凝縮された事例ですので、ぜひ家づくりの参考に参考にしてみてください。

① 圧圧の吹き抜けLDK。22本のケヤキ大黒柱と薪ストーブが織りなす大空間

玄関から一歩足を踏み入れると、ダイナミックな吹抜けが広がる大空間のLDKが現れます。

この住まいの最大のハイライトは、お施主様が大切に集められた「ケヤキの大黒柱」をなんと22本も使用している点です。100年近い時を経て引き締まったケヤキの古材は、強度だけでなく、新築の木材には出せない深みと圧倒的な存在感を放ちます。

足元には、古材のケヤキを製材所で丁寧に削り直し、一枚の床板として再利用した贅沢な無垢フローリング。中央に据えられた薪ストーブと蔵戸をリメイクした重厚なテーブルが、温もりあふれる団らんの場を演出します。

吹抜けを見上げると、手作業で組み上げられた太い松の曲がり梁や、上部に飾られた江戸時代の長持ち、彩りを添える鮮やかなステンドグラスが空間を美しく彩ります。

② 職人の「現物合わせ」が光る、細部の意匠と古道具の活用

外観からインテリアに至るまで、住まいのいたるところに歴史ある古道具や伝統意匠が散りばめられています。

玄関・外壁: 昔ながらの「重厚な蔵戸」を玄関ドアや外壁デザインとして配置。玄関の柱石には、小民具の「石臼(いしうす)」を再利用。

建具・障子: 和室や仕切りには、繊細な手仕事が光る千本格子や組み子の古障子を採用。

造作家具: ケヤキやタモの古材をきれいに削り出して作ったキッチン収納棚や、黒柿(クロガキ)を用いたカウンター。

形も太さも均一ではない古材や古道具を、新しいヒノキの柱や壁と隙間なくぴったり組み合わせるには、大工の伝統技法である「現物合わせ(手刻み)」の手仕事が必要不可欠です。

図面通りに既製品を組み立てるだけでは決して作ることができない、職人の「見極める目」と「技」があるからこそ実現した空間です。

③ 見た目の美しさだけじゃない。「耐震等級3」を備えた安心の現代性能

「古い木材を使って、地震への強さは大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

村木建築工房の家づくりは、「長期優良住宅・耐震等級3」が標準仕様です。

天然乾燥によって新築時以上の強さを保持した古材の魅力を最大限に活かしつつ、高度な構造計算を実施。太いケヤキの大黒柱の横には、壁の中に構造用の柱をしっかりと配置し、最新の耐震基準を遥かに超える頑強な骨組みを作り上げています。

また、高い気密・断熱性能を備えているため、吹抜けのある大空間でも薪ストーブ一台で家中がじんわりと温まり、一年中快適に過ごすことができます。

お施主様が長年かけて愛着をもって集めてこられた思い出の古材や古道具。

それらを単なる飾りとして置くのではなく、住まいを力強く支える「構造」として、そして日常に寄り添う「デザイン」として現代に蘇らせることは、職人冥利に尽きる素晴らしいプロジェクトでした。

村木建築工房では、これからも自社大工の手仕事と確かな構造技術で、100年先まで安心して暮らし継げる「本物の無垢の家」をつくり続けてまいります。

古民家再生や古材を活用した注文住宅をご検討中の方は、ぜひお気軽に村木建築工房までご相談ください。

一歩一歩、職人の手によって理想の住まいが形になっていく現場。

次回もこだわりの手仕事をお届けします。どうぞお楽しみに!

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