ブログ

2026.08.31 建築現場日記

【古民家再生】光と影が織りなす伝統美。受け継いだ書院障子の「組子細工」に宿る職人技

古民家再生プロジェクトの現場では、いよいよ室内の表情を作り上げる「内装工事」がスタートしました!

大工による造作や壁・天井の下地が整い、空間の細部へと職人の手が入り始めています。

今回は、その内装工事の中から、和室の格式と美しさを決める大切な要素である床の間の「書院障子(しょいんしょうじ)」をご紹介します。

お写真をご覧いただくと、上部と下部で異なる繊細な木組みの意匠が目を引くのではないでしょうか。

実はこの書院障子、新しく作ったものではなく、以前のお住まいで長年大切に使われていた建具をそのまま再利用したものです。

釘を一切使わずに細く削り出した木片を手作業で組み合わせて幾何学模様を描き出す、日本古来の伝統技術「組子細工(くみこざいく)」が施されています。

光を柔らかく拡散し、空間に陰影を描く

現代の住宅ではフラットなビニールクロスやアルミサッシが一般的ですが、日本の伝統的な座敷には、光をコントロールするための細やかな知恵が息づいています。

幾何学模様の陰影美: 上部の細やかな組子や下部の端正な格子を通すことで、外からの強い直射日光が障子紙によって柔らかく拡散され、畳や塗り壁に美しい陰影を落とします。

格式高い空間演出: 床の間の脇に配されたこの書院は、かつては読書や執筆のための明かり取りとして使われていた場所。職人の技が詰まった組子が光を受けることで、お部屋全体に凛とした品格が漂います。

思い出の建具をミリ単位で蘇らせる「現物合わせ」

以前の家で長年親しまれてきた建具を、新しく再生する空間へ自然に組み込む作業には、大工や建具職人の繊細な技術が必要です。

  • 経年によるわずかな反りや寸法の個性を1本ずつ見極める
  • 枠や柱の側を削り合わせ、隙間なくスムーズに開閉できるよう調整する
  • 表面の清掃や補修を行い、木肌本来の風合いを引き出す

こうした丁寧な「現物合わせ」を経ることで、ご家族の記憶が刻まれた書院障子が、違和感なく新しい和室にしっくりと馴染み、再び暮らしを彩る主役として息を吹き返します。

家族の記憶と職人の手仕事を未来へ

古民家再生の大きな魅力は、建物を新しく整えるだけでなく、「これまで暮らしを共にしてきた大切な建具や思い出」を次の世代へとそのまま引き継いでいける点にあります。

「実家に眠っている思い出の建具を再利用したい」「古い良さを残しながら本格的な和の空間を作りたい」という方は、ぜひ村木建築工房にご相談ください。職人の手仕事で、大切な素材に新しい命を吹き込みます。

次回は、大広間の襖絵や天井のしつらえについてお届けします。どうぞお楽しみに!


完成見学会の開催が決定しました!

今回ご紹介しているお住まいの完成を記念して、完成現場見学会を開催いたします!

  • 日程: 9月19日(土)・20日(日)
  • 時間: AM 10:00〜PM 4:00(雨天決行)
  • 場所: 浜松市中央区豊西町

受け継がれた古材や建具の風合い、そして職人の手仕事が織りなす空間美を、ぜひ実際の現場でご体感ください。

見学会の詳しい見どころやご予約方法については、下記のイベント案内ページにてご紹介しています。

9/19(土)・20(日) 完成見学会の詳細・ご予約はこちら

メルマガ登録

メルマガ登録

写真を見るだけでは、家の性能を謳うだけでは伝えきれない、そんな私たちの家づくりへのこだわりや想い、また暮らしへの考え方をメルマガを通してお伝えしています。
家づくりや住宅会社選びで役立つ情報はもちろん、代表村木がどんな想いでこれまで家づくりを行って来たのか、そんな家づくりへの想いを、メルマガを通じて発信しています。
登録は無料です。HPでは伝えきれない細かなこだわりをぜひお読みください。

メルマガの登録はこちらから