「収納上手」になれる家づくりって?

カテゴリなし 2024.11.17

住宅の設計において、収納は非常に重要な要素です。どれだけ素晴らしいデザインや広さを持った家でも、収納が不足していると生活の質が下がってしまいます。

今回は、多数の家づくり実績を持つ村木建築工房が考える「収納上手になれる家づくり」をご紹介します!

1.収納計画の作り方

収納上手になるためには、まず収納計画が重要です。家づくりをするなら、まずは計画をしっかり立てることから始めましょう。収納計画を立てる際に考慮すべきポイントをいくつか紹介します。

1-1. 家族構成と生活スタイルに合わせた収納

収納は、家族構成や生活スタイルによって大きく異なります。

例えば、子供が小さい家庭では、おもちゃや衣類が多くなるため、手の届く位置に簡単に片付けられる収納スペースが必要です。
一方、子供が成長して独立した後は、物が減り、季節ごとに使うものを収納するスペースが重要になりますよね。

つまり、家族のライフステージに応じて収納を考える必要があるということ。

ですから、まずは年代ごとの収納ニーズをリストアップし、どこに何を収納するかを考えることが大切です。将来的な変化も考慮し、収納の柔軟性を持たせられると理想的ですよ!

1-2. 使いやすい場所に必要な収納を配置する

「使う場所に収納を作る」という原則があります。

たとえば、キッチンには調理器具や食材を、リビングには日常使うものを収納できるように設計することで、家事の効率が格段に向上します。
また、玄関には靴やコート、傘などを収納できるスペースを設け、外出前後の動線をスムーズに保つことができます。

特に、よく使うアイテムは出し入れがしやすい場所に収納することがポイント。頻繁に使うものほど、すぐ手が届く位置に配置し、あまり使わないものは収納の奥や高い場所に配置するのが基本です。

1-3. 見えない収納と見せる収納のバランス

家の中には、すっきりと見せたい場所と、あえて「見せる収納」を楽しみたい場所があります。

例えば、リビングやキッチンは来客があることを考えて、シンプルで片付いた印象を与えることが望ましいため、見えない収納を増やすことが推奨されます。
一方で、趣味のアイテムやインテリア雑貨など、個性を演出したい場所では、あえて見せる収納を取り入れると家の雰囲気を豊かにすることができます。

2.収納の設計方法

収納計画ができたら、次は実際にどのように収納スペースを設計するかが重要です。ここでは、具体的な設計方法について見ていきましょう。

2-1. 可動棚や引き出しを活用した収納

収納スペースを設計する際には、可動棚や引き出しを多用することがポイントです。可動棚は高さを調節できるため、収納する物に合わせて柔軟に対応できます。

また、引き出しを活用することで、奥行きのある収納スペースも無駄なく使うことができ、整理整頓しやすくなります。

特にキッチンやクローゼットでは、引き出し収納やカゴを使って小物を分類すると、物の出し入れがしやすくなり、家事効率がアップします。

2-2. デッドスペースを有効活用する

家の中には、デッドスペースと呼ばれる活用されていない空間が意外と多いです。たとえば、階段下や廊下の一部、洗濯機の上など、こうした場所を有効活用することで、収納力を格段に増やすことができます。

特に、階段下や小屋裏は、シーズンごとに使うものや、長期的に保管するものの収納に適しています。また、玄関や廊下などのデッドスペースには、スリムなシューズラックやコートハンガーを設置することで、機能的な収納を作ることができます。

2-3. ウォークインクローゼットの利便性

最近では、ウォークインクローゼットが人気です。

ウォークインクローゼットは、衣類だけでなく、バッグや靴、アクセサリーまで一元管理できる点で非常に便利です。さらに、家族全員分の季節物をまとめて収納できるため、押し入れなどの他の収納スペースを減らしても、整理整頓しやすくなります。

ウォークインクローゼットを設計する際には、ハンガーラックや棚、引き出しをバランスよく配置し、効率的に収納できるレイアウトを考えることが大切です。

2-4. パントリーの活用

キッチンにおける収納の重要性も見逃せません。

特に、食品や日用品をストックするためのパントリーは、今や現代の家づくりに欠かせない要素です。パントリーを設けることで、買い置きの食材やキッチン用品をすっきり収納でき、調理スペースを広く保つことができます。

パントリーを設計する際は、棚の高さを変えられるようにしたり、奥行きを深くしすぎないことで、出し入れしやすくする工夫が求められます。また、ラベリングやボックス収納を活用することで、物を見やすく整理整頓することが可能です。

3.収納計画を実践してみよう

最後に、実際に収納上手を目指すために、あなた自身に気をつけていただきたいポイントなどをお伝えします。

3-1. 物の見直しを定期的に行う

収納を上手に使いこなすためには、定期的な物の見直しが不可欠です。不要な物を溜め込まないために、半年に一度くらいのペースで家全体をチェックし、使わない物は処分するか、リサイクルする習慣をつけましょう。これにより、収納スペースにゆとりができ、家全体がすっきりと保たれます。

3-2. ラベルを活用する

収納は、物の配置場所を家族全員で共有することが重要です。特に引き出しや収納ボックスを使う場合、側面にラベルを貼ることで、誰でも簡単に物の場所を把握できるようになります。
キッチンやパントリーでは、食品のカテゴリーごとに分類すると便利ですし、クローゼットでは季節ごとやアイテムごとに分けて整理するのが効果的です。

3-3. 収納は「必要な分だけ作る」

収納スペースを過剰に作りすぎると、かえって物を溜め込む原因になります。収納は「必要な分だけ作る」という意識を持ち、必要以上に物を増やさないことが大切です。
また、収納が足りなくなった場合は、新たにスペースを増やすのではなく、まずは現状の物を見直し、整理することを心がけましょう。

家の収納を考えることは、快適な暮らしを実現するために欠かせません。収納上手な家を作るためには、計画段階からしっかりとニーズを見極め、適切な収納スペースを設計することが重要です。

家族みんなが使いやすい収納計画を立ててみてくださいね!

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