工務店がやるべき大工・職人の働きやすさ確保
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日本の木造住宅を支えてきた大工という仕事。
しかし近年、担い手不足は深刻な問題となっています。建築業界では「大工が足りない」という声をよく耳にしますが、単純に人数が少ないだけではなく、離職率の高さも大きな課題です。
つまり、大工を増やすためには「新しく入ってくる人を増やす」だけでなく、辞めずに続けられる環境を整えることが不可欠です。
村木建築工房では、この課題に向き合うために大工の社員化を推し進めています。
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従来の大工は、個人事業主として働くケースが多い職種です。自由度が高い反面、
・収入が不安定
・道具や車などの初期投資が大きい
・仕事が減ると収入が止まる
・休みを取りにくい
・労災などの保障が弱い
といったリスクも抱えています。
経験と人脈がある熟練大工であれば成立する働き方ですが、これから大工を目指す若い人にとっては、ハードルの高い世界でもあります。
誰もが個人事業主として独立できるわけではありません。
だからこそ村木建築工房では、会社が雇用する「社員大工」という形で、大工という仕事を安心して続けられる環境づくりに取り組んでいます。
社員大工として働くことで、一般的な会社員と同じように
・給与
・賞与
・社会保険
・労災補償
・年間休日
などが確保されます。
特に建設業では労災リスクもゼロではありません。社員として雇用することで、万が一の事故の際にも会社としての補償体制があります。
また、建設業界では「休めない仕事」というイメージもあります。しかし、長く働き続けるためには休日の確保は不可欠です。
疲労が蓄積すれば集中力も落ち、事故のリスクも高まります。村木建築工房では、年間休日をしっかり確保し、心身ともに健全な状態で仕事に向き合える環境を整えています。
大工という仕事は、一生続けていく職業です。だからこそ、無理なく続けられる働き方を大切にしています。
昔の大工の世界には「技術は見て盗め」という文化がありました。しかし、これでは育つ人も限られてしまいます。
村木建築工房では、体系的な指導を重視しています。新人には指導棟梁がつき、基礎から丁寧に指導。
さらに
・OJT(現場での実践教育)
・Off-JT(座学や研修)
の両方を組み合わせて育成を行っています。
例えば、
・現場での実践的な作業指導
・加工や構造の理解
・図面の読み方
・建築知識の座学
など、会社の中での教育に加えて、地域の工務店団体が主催する大工育成講習への参加など、外部研修も取り入れています。
企業に研修制度や人材育成フローがあるのと同様、大工職人にも「ステップアップする仕組み」が必要なのですね。
加えて言えば、仕事の対価で重視される「給与」についても、不透明ではいけません。
若い世代が仕事を選ぶとき気になるのは
「将来どれくらい稼げるのか?」
「どんなキャリアがあるのか?」
といった部分です。自分の報酬について興味のない人はいないでしょう。
そこで村木建築工房では、キャリアパスを明確にする取り組みも進めています。
建設業界では現在、CCUS(建設キャリアアップシステム)という制度がスタートしています。
これは、技能者の経験や資格、就業履歴などをデータとして蓄積し、技能レベルを客観的に評価する仕組みです。
この制度により、現場の職人さんたちの
・技術の見える化
・適正な評価
・キャリア形成
が、今後はより実行しやすくなると考えられています。
大工という仕事は本来、非常に高度な技術職。その価値を社会に正しく伝えるためにも、こうした制度の活用は重要だと私たちは考えています。
一方で、現在のCCUSにはまだ「木造建築の大工」を評価する指標がありません。大工といっても千差万別で、大規模商業施設の大工・ハウスメーカーの組立大工・伝統建築の刻みができる大工など、一緒くたにされてしまっているのが現状です。
村木建築工房では、独自の指標も交えながら、
見習い→中堅大工→棟梁→指導大工
などのステップを示し、それぞれの段階での給与水準や役割を明確にします。将来像が見えることで、長く続けるモチベーションにもつながるわけです。
近年の住宅は高断熱・高気密・耐震性能など、求められる性能も高度化しています。
それを実現するには、単なる施工技術だけでなく、構造への理解・断熱気密の専門的知識などが必要です。
木造建築の専門技術者としての大工が今後は求められていくのです。
大工は、日本の住まいを支えてきた誇りある仕事です。しかし、担い手不足が続けば、その技術は失われてしまいます。
だからこそ村木建築工房では
・社員大工制度
・教育体制
・キャリアパス
・安定した働き方
などを整え、次の世代へ技術をつなぐ仕組みづくりを進めています。
大工という仕事は、単なる職業ではありません。自分が手掛けた家が、何十年、時には百年近く人の暮らしを支えていきます。
その仕事には、大きなやりがいがあります。
これから大工を目指す人にとって、安心して成長できる環境を整えること。それこそが、未来の木造建築を支えるために必要な取り組みだと考えています。
ちなみに日本の住宅制度全般を担当する国土交通省も、大工職人の担い手確保を目指しています。
大工の魅力を届けるべく、以下のようなサイトも用意してくれていますのでチェックしてみてください。
https://daiku-narou.mlit.go.jp/
ここまで述べてきたように、村木建築工房では大工職人志望者の育成に力を入れています。
インターンや会社見学など、随時受け付けておりますので、気兼ねなくご相談ください。以下のページのフォームよりお問合せを受け付けています。

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