木楽の家
浜松市
時を重ねた古材と現代の快適さが調和する平屋
| 延床面積 | 185.14㎡(56.00坪) |
|---|---|
| 性能 | 断熱等級6/耐震等級:3 |
| 間取り | 5LDK |
| 素材 | 断熱材:木質断熱シュタイコ |
| 構造・仕様 | 長期優良住宅 |
Gallery
使い慣れた空間の配置を大切にしながら、今の生活スタイルに合った使いやすさを各所にプラスしました。
広い玄関土間は、ソファを置いて接客スペースとしても活用する予定。
人を気持ちよく迎えるという、お施主様が大切にされてきた文化が、新しい家にも自然な形で根付いています。
カウンター式の玄関収納も設け、毎日の出入りをすっきりと快適にしました。
リビングには本格的な掘りごたつを設置。
畳半帖分を床下げするこだわりの仕様で、足を伸ばしてゆったりくつろぐ日本の暮らしの豊かさを、現代の家に再現しています。
熟練の大工職人による確かな目利きと、高度な加工技術が不可欠です。
古材は新材と異なり、寸法や状態が一様ではなく、一本一本の個性を見極めながら適切に加工し、
新しい構造に組み込む技術は、経験を積んだ職人にしか成し得ません。
村木建築工房が長年培ってきた技術と職人との信頼関係があってこそ実現できる家づくりです。
東側に親世帯、西側に子世帯のスペースを配置した二世帯住宅です。
それぞれに洗面・浴室を設け、日常生活のプライバシーをしっかり確保しています。
顔を合わせたいときは中央の空間に自然と集まり、
各自の時間はそれぞれのスペースでゆったりと過ごせる。
程よい距離感が、長く心地よく暮らし続けるための知恵です。
旧宅での長年の悩みだった「夏の暑さと冬の寒さ」を解消するため、
愛着ある間取りを継承しつつ建物の断熱・気密性能を劇的に向上させました。
要となるのがドイツ製木質断熱材「シュタイコ」です。
木の繊維から生まれた自然素材が高い遮熱・蓄熱性を発揮し、伝統の美しさをそのままに一年中快適な室温を保ちます。
床にはヒノキの無垢材を採用し、素足に伝わるなめらかな質感と、年を重ねるほどに深まる艶が楽しめます。
壁の一部には漆喰を用い、調湿効果に優れた体に優しい空間を実現。
収納スペースの壁・床・天井には杉板を張り、湿気を調整しながら衣類の品質を守ります。
古材の重厚な表情と、新しい無垢材の清々しさ。
その対比と調和が、この家にしかない唯一無二の空間を創出しています。
過去の増築部分を減築し、スケルトン状態から再生することで、古民家本来の端正なプロポーションを取り戻しました。
青空に映える白漆喰の壁に落ち着きある木調腰壁が温もりを添え、
敷き詰められた白砂利と青石のアプローチ、手入れされた庭園の緑が品格ある和の美を際立たせています。
釘を一本も使わずに木を組み上げる緻密な「組子細工」は、昔の建具職人による手仕事の結晶です。
和紙越しに広がる柔らかな光が繊細な桟の幾何学模様を浮き立たせ、
時間とともに移ろう美しい陰影を描き出します。
空間の品格を高める見どころとして、住まい全体に本物の風格をもたらしています。

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木材が高騰を続ける今、樹齢を重ねて強度を増した松や桧などの大径木は、現代の新築では手に入らない貴重な財産です。私たちはその古材を確かな目利きで見極め、耐震・断熱・設備は最新基準へと一新しました。
一本ごとに反りや寸法の異なる古材を新しい骨組みへ納めるには、図面通りにはいかない高度な手仕事が求められます。長年無垢材と向き合ってきた大工の技術があるからこそ叶う、記憶と美しさを受け継ぐ住まいです。