木質断熱材「シュタイコ」の特徴とメリット

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住宅の断熱性能は、快適な住環境を実現するための重要な要素です。
特に日本のように四季がはっきりしている地域では、冬の寒さや夏の暑さをしっかりと遮断する断熱材の選定が欠かせません。
私たち村木建築工房が使用しているのは、ドイツ発の木質断熱材「シュタイコ(STEICO)」。この記事では、シュタイコの特徴とそのメリットについて詳しく解説します。
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シュタイコは、ドイツに本社を置くSTEICO社が製造する木質断熱材です。同社は、持続可能な森林管理とエコロジカルな製品開発に力を入れており、環境に優しい建材としてヨーロッパを中心に高い評価を得ています。
木材繊維は多孔質であり、多くの空気を含む構造をしています。このため、熱伝導率が低く、優れた断熱性能を発揮します。冬は室内の暖かさを保ち、夏は外部の熱を遮断することで、年間を通じて快適な温度を維持することができます。
また、シュタイコの大きなメリットとして「透湿性」が挙げられます。湿度が高いときには余分な水分を吸収し、乾燥しているときには水分を放出することで、室内の湿度を適切に保つことができます。
当然ですが、高い断熱性能のを持つシュタイコだからこそ、冷暖房にかかるエネルギー消費を削減することもできるもの。これにより、エネルギーコストの削減とともに、二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。
シュタイコの断熱材は、再生可能な木材繊維を主原料としています。
化学薬品をほとんど使用せず、天然素材を活かした製品なので、室内空気の質を向上させ、住む人の健康を守ることができます。特に、アレルギーを持つ人や小さな子供がいる家庭にとっては、安心して使用できる断熱材と言えるでしょう。
また、持続可能な森林管理のもとで生産された木材を使用しており、製品のライフサイクル全体で環境負荷を低減する設計となっているのも大きな特徴。製品自体が環境に優しいだけでなく、製造過程でもCO2の排出を抑えることができるため、地球温暖化対策にもなっています。
エネルギー消費の削減は長期的なコスト削減にもつながるもの。また、耐久性が高く、メンテナンスの手間も少ないため、トータルコストが低減しますし、持続可能で長寿命な建物は、今後の日本の住宅業界において資産価値に直結していきます。
高密度な木質繊維を壁にぎっしり詰め込んで施工するのがシュタイコ。その多孔質構造は、防音効果も期待できます。
「音」は、住まい手の暮らしの質に大きく関わるもの。温度や湿度などと同じく、きちんと設計時に配慮すべき要素のひとつです。
シュタイコの断熱材は、軽量で扱いやすいため、施工が容易です。また、カットや加工も簡単に行えるため、現場での作業効率が向上します。これにより、施工コストの削減にもつながります。
また、火災時にも有害なガスを発生させない安全な素材で作られています。木材繊維自体が難燃性を持っているため、火災リスクの低減にも効果があるのも重要なポイントです。
近年、地球温暖化の影響で、日本の夏は過去に例を見ないレベルで高温多湿になってきています。
そのような環境にこそ、シュタイコはその性能を発揮し、快適性を生み出すことができると言えます。
数ある断熱材の中でも大きな調湿・透湿性を持つシュタイコは、多量の湿度を吸収・放出することが可能です。
湿度を一定に保つため、室内の蒸し暑さは軽減され、快適な空間をつくることができるのはもちろん人体や建物躯体の健康にも貢献するのです。
高湿度な環境ではカビやダニが繁殖するものですが、湿度を適切に保つことでその発生も抑制し、健康被害のリスクも解消することが可能ですし、湿気を通すことは結露対策にもつながるため、結果的に建物寿命を延ばすことにもなるということですね。
ここ十数年で、住宅の断熱性能に関する情報はかなり増えてきています。日本の法整備が追いついていないため、法律上の最適基準はまだまだ必要十分とは言えませんが、断熱等級5,6,7なども新設され、住まい手が自分に合った断熱性能を選びやすい環境にもなりつつあります。
断熱性能は、エネルギーコストが大幅に増加しつつある今の世の中では必須。加えて、住まい手の快適性や健康性にも直結するものですから、すべての人々にとって意味があるものです。
エネルギーを使わない住まいは環境保護にも貢献しますし、人に選ばれる建物は経済的な価値も高まるため、将来的にも市場で流通しやすいもの。
だからこそ、どのような性能・特徴を持つ断熱材を使うのか、ということが非常に重要になるのです。
木質断熱材「シュタイコ」は、天然素材を使用した環境に優しい断熱材であり、優れた断熱性能や調湿性能、防音性能を持っています。さらに、健康に配慮した安全な素材であるため、アレルギーを持つ人や小さな子供がいる家庭でも安心して使用することができます。施工の容易さや快適な住環境の実現、防音性能の向上など、多くのメリットを持つシュタイコは、これからの住宅建築において注目される存在となるでしょう。
住宅会社として、シュタイコの断熱材を採用することで、環境に配慮しつつ、高品質な住環境を提供することが可能です。持続可能な未来を見据えた住宅建築の一環として、シュタイコの断熱材をぜひご検討ください。
村木建築工房の住宅の仕様はこちらのページで詳しくご覧いただけます。
https://muraki-k.jp/housing/
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