断熱材の種類と特徴

建材・素材 2025.02.10

断熱材は、家の快適さや省エネ性能を高めるために欠かせない建材です。

その種類は多岐にわたり、それぞれに特徴や、適した使い方があります。家づくりをスタートする前に、断熱材のことも学んでおきましょう!

断熱材をざっくり分類

断熱材位は、大きく「充填タイプ」と「面材タイプ」に分けることができます。

1. 充填タイプ

壁や天井の中に詰め込んで使用するタイプの断熱材です。柔軟で、複雑な形状の空間にもフィットしやすいものが多いのが特徴です。主に壁や天井など柱と柱の間に入れ込んで使うケースがほとんどです。

2. 面材タイプ

板状やパネル状の断熱材で、硬く成形されています。壁や床、天井の表面に設置されます。面的に覆うため、充填タイプとは施工方法がまったく異なります。断熱性能だけでなく、外断熱工法や付加断熱工法などで使用されるケースが最近増えています。

代表的な断熱材

1. グラスウール(充填タイプ)

ガラスを繊維状に加工した断熱材。軽量で価格が安く、断熱性と防音性に優れます。ただし、湿気に弱いため、防湿シートなどで保護する必要があります。

2. ロックウール(充填タイプ)

岩石や鉱石を溶融して繊維状に加工した素材。防火性が高く、湿気に強い点が特徴です。施工時には細かな繊維が飛散するため、保護具が必要です。

3. セルロースファイバー(充填タイプ)

リサイクル紙を原料としたエコな断熱材。吹き込み工法で隙間なく充填でき、複雑な形状の壁面や天井にも施工しやすいです。高い断熱性と防音性を発揮します。

4. ウレタンフォーム(充填・吹き付けタイプ)

液体状で、施工面に吹き付けると発泡して膨張し、硬化する断熱材。モコモコとしたマシュマロのように見えます。削ると性能が低下するので注意が必要です。

5. ネオマフォーム(面材タイプ)

フェノールフォームを使用した高性能断熱材。薄型でも高い断熱性能を持ち、耐久性や耐火性も優れています。類似の断熱面材もあります。

6. スタイロフォーム(面材タイプ)

「発泡スチロール」と同じポリスチレンを成形した断熱材。水気に強く、基礎断熱施工の際に使われたりもしています。

7. シュタイコ – STEICO – (面材・充填タイプ)

木繊維を原料とした自然素材の断熱材で、優れた調湿性能と断熱性を持ちます。エコで環境に配慮した製品として注目されています。また、防音効果も高く、持続可能性を重視する家庭に適しています。私たち村木建築工房が採用しているのも、このシュタイコです。

木質断熱材「シュタイコ」の特徴とメリット

断熱材を選ぶ際の注意点

断熱材は、あなたの住まいの快適性を左右する非常に大切な建材。ですが、性能の高い断熱材を選んだからと言って、快適空間ができるわけではありません。

気密性や、調湿、断熱等級など、様々な要素が絡み合って「快適で省エネなマイホーム」が実現できるもの。

住宅会社さんによって、使っている断熱材も異なりますから、それらを採用している理由も、各社に聞いてみるとよいでしょう。家づくりに対する考え方も様々で、面白いと思いますよ!

いずれにしても、高い断熱性能は今後の住宅のスタンダード。村木建築工房のショールームでも、優れた断熱性能を体感できるようになっていますから、ぜひ夏や冬など、外気温が極端な時期にお越しいただけたらと思います。

▼ 村木建築工房のショールーム「ギャラリエ」

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